近似トレバ虚構

実験的創出Blog

夜の月 夕方の月 朝の月|歌詠み#4

 

陸地より海にゆだねるほうが楽だからぜんぶ海になっちゃえ

 

 

赤くなる万能センサー 僕の肌 ニュースも言わない一月の花粉

 

 

夜の道 こすれ合ってる男女の手 早くつなぎな もどかしいから

 

 

河畔にて木陰に寄り添うカモの群れ 人間にはない冬景色かな

 

 

フンが落ち 見上げりゃ電線カラスくん もはや鳥専用の電線

 

 

家は暑い 外は寒くて走れば暑い 部屋は暑くて服脱ぐと寒い

 

 

夜の月 夕方の月 朝の月 科学は「同一」 歌人は「おもむき」

 

 

哀しみに寄り添う冷たい雨が降る 冷たくするのは私だろうか

 

 

「新時代」 画面で言い切る偉い人 私には決める権利はないか

 

 

「何時代」「なんちゃら時代」と騒いでも 地球はつねに回ってるだけ