近似トレバ虚構

実験的創出Blog

陰謀論とマングローブ林と礼拝堂|夢判断#6

自宅のリビング。家族で朝食を取るそばで、テレビではニュースが報じられている。

『ロシア留学生2036人、航空事故により死亡』

「またか」日本では頻繁に海外留学生、修学旅行生が死亡するケースが相次いでいる。政府による外国人排斥のための牽制行為なのではないかという陰謀論も蔓延っている。

 

朝食を終え、私は父に連れられて所有しているマングローブ林の管理管理へ向かった。到着した途端に異変に気付く。燃えているのである。まだ範囲は狭いが、林を少し分け入った所で煙が上がっているのが確認できた。我々は即座に消火を試みる。存外、短時間で鎮火した。
どうやら、先日起こったマダガスカルの大規模森林火災から飛び火したようである。(と、夢の中の私は分析しているようだが当然そんなことはあり得ない。)消化した後は、通常通り作業に取り掛かった。


気が付くと、辺りは学校のような、礼拝堂のような場所に切り替わっており、私はそこで授業を受けていた。
生徒は渋谷を歩いていそうな陽気でオシャレな若者ばかり。スカジャンを着て生徒一人一人に丁寧に、悪く言えば執拗に話しかけていた男が印象的であった。『グレイテスト・ショーマン』にてキアラ・セトルが演じていた役のような髭を生やした豊満な女性が講師で、私を含む生徒はコの字になるような机の配置に座っていた。礼拝堂がごとく洋風で神聖な場所と渋谷ファッションの若者がいかにも不釣り合いである。強いて言えば、講師のキアラ・セトルは様になっていた。
授業の内容は、いかに多くの人の注意を引き、満足させられるかという実習。いったい何のためにそんなことをしなければならないのかと私は思ったが、生徒は各々独自のやり方で注目を集めようとしていた。相変わらずスカジャン男が目立つ。私も負けず劣らずめいいっぱい叫び、多くの生徒に囲まれたところで、これまためいいっぱい叫び、渾身のうんちくを言いはなった。

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ウケはすこぶる悪かった。

羞恥心に駆られるままに意識は遠のき、夢は冷めた。